2015年4月29日水曜日

チャーミングな光で

人間という入れ物の中に、希望の光が見えるときがある。

そして、そのたいていは、日常の景色にそっと溶け込んでいる。
あくまでも、私の場合、だけど。

今日は、美容室にいた、おばあちゃん。

頭に無数のカーラーを巻き付けられながら、やっと組めたその足の上で、必死にメモをとっている。


『このメニュー、覚えておけるかしら』

オレンジページをめくりつつ、美容師さんに聞くおばあちゃん。

『だいたいのお客さんは、携帯で写メ撮って帰りますよ。撮ってみます?』

『私、携帯持ってないもの』

このような会話を経ての、必死のメモ姿。


どんなレシピを、書いてるんだろう。

誰に作ってあげるんだろう。

必死に書き写す姿が、とにかく愛おしかった。


きっと、神様が人間を見て微笑むときって、こんな感じかな。
人間って、本当は、とってもチャーミングで可愛い存在なんだ、って想い出す。
特に、子供とおじぃ・おばぁとの触れ合いを通して。


美容室で見つけた、可愛い時計

私が今住んでいる街は、もともと下町で、今は集合住宅まで出来て、人が多い。
家と家が近過ぎて、正直、息が詰まりそうになる。

でも、そんな距離の中から、光を探すことも出来る。
そんな光は、いつだって、人が運んでくれるんだ。


いつだって、小さな光を見つけられる人であろう、と思う。

そして、そんな私も、誰かの光になりえることを、忘れないようにいたいと願う。





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